「四季 夏」

森博嗣の「四季」シリーズ2作目「四季 夏 (講談社文庫)」を読んだ。

四季 夏 (講談社文庫)

四季 夏 (講談社文庫)

すべてがFになる (講談社文庫)」のバックグラウンドが整う段階の話。
科学者が現在ある全ての知識を入れたら、次は発見、発明、解明しか残っていない。そのためには数々の予測に基づく実験を行う必要がある。
前作「四季 春 (講談社文庫)」よりも大人になり、ぐっと人間的になってしまった四季が、その人間的という感覚を確かめるためにいろいろなことを実証実験する。
正直、そこまでは面白くない。
「四季」の外の人間は、ただ傍観者になるしかないのだ。

成功するときというのは、こんなものだ。苦労がないとありがたみがない、などとは贅沢というもの。(p108より)