「ヴァニシングポイント」

「ガン漂流」シリーズの奥山氏が死を目前に書き上げた小説、ということで、「ガン漂流」シリーズ中でも執筆の様子を少し書いている本書を読み終えました。

ヴァニシングポイント

ヴァニシングポイント

なんだか

正直、ガン漂流の方がよかった。
本書でも書かれているが、トレインスポッティングのような話が中心。それを自伝でサンドイッチした感じで、フィクションとノンフィクションの混ざり具合が微妙。結局それがどういう意味を持っているのかが納得しがたく、腑に落ちない感じ。読む前に、勝手に、完全なフィクションか何かを書いてたのかと思ってたので、そういう乾燥になってしまうのかもしれない。
とはいえ、最後の2割ぐらいは面白かった。
正直、次の作品を読んでみたいところだが、それは永遠にかなわない話。ヴァニシングポイントの向こう側に行けば読めるのだろうか。