「誰のためのデザイン?―認知科学者のデザイン原論」

久しぶりにちょっと工学系の書籍を何冊か買っていて、そのうちの1冊「誰のためのデザイン?」を読んだ。

誰のためのデザイン?―認知科学者のデザイン原論 (新曜社認知科学選書)

誰のためのデザイン?―認知科学者のデザイン原論 (新曜社認知科学選書)

認知科学アフォーダンスと言えば、日本では東大教授の佐々木正人
彼のアフォーダンス関係の本を、人に借りて読んだことはあったので、アフォーダンスとは何か、とか、その辺は既に理解がある状態で読んでいました。
そうしたら、なんというか、とても分かりやすい。
いや、分かりやすすぎ!
認知科学アフォーダンス関係の書物として最初に読むべき本でした。
アフォーダンスって?」という方にはお勧めの本。
各章ごとにテーマがはっきりと分かれているが、どの章もノーマン氏の鋭い目と、思考、彼の研究によるテストが炸裂していて、楽しく読める。

自分も最近買ったHDDレコーダのリモコンの操作系にあきれはてたばかりだったりして、そういうことを思い出したり、自分の仕事のことも考えてみたりして、やっぱりいろいろな人が読むべき本だなぁ、と思った。

今回読んで一番印象に残ったのは「外界にある知識」という言葉。
アフォーダンスというキーワードをより確かに理解できた気がする。