「家族の標本」
またまたはじめて読む作家の本を読んだ。
- 作者: 柳美里
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 1998/04/23
- メディア: 文庫
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古本屋でほとんど勢いで買った文庫本。
タイトルのとおり、様々な家族を標本化した作品。
一つの家族について3,4ページで書かれていて、すごい密度。しかも結構濃い家族ばかりで、ちょっと読んでは頭を休めないと、とてもじゃないけど、精神的に参ってしまう。
そんな作品をゆっくりと読みすすめた。
いろいろあって、それで普通なのかな、とか思うようになって、最初はきつかった感じも、だんだん、麻痺してきたというか、ゆるくなってきて、自分の中の何かがほどけてきた気がする。
ちょっと見方を変えると、ネタ帳的な使い方も出来る。この考え方を酷いといわれても仕方ないけど、そういう見方もできるということで。
とりあえず彼女の別の作品を読んでみたくなった。