「ハンバーガーを待つ3分間の値段」

斎藤由多加氏の「ハンバーガーを待つ3分間の値段」がAmazonから届いたので読んだ。

斎藤氏は「タワー」「シーマン」「大玉」という曲者系ゲームクリエイター
そんな彼が『ほぼ日刊イトイ新聞』内のコラムや『DIME』内で連載してたコラムをまとめたもの。
コラムをまとめたもの、という言葉が割りと正しい。
思考の断片エッセイ。
もちろん斎藤氏の考え方はちょっと面白いのだけど、それほど深いところの流れは無い。
まるで自分の昔のノートを読んでるような感覚だ。
なので、この本もメモをここに残しておく。
例によって、(o)がついてるのは自分の思考。

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p.45 付加価値というのはモノではなく「人間の側にその受け皿があるかないか」で決まる
p.48 説明過多になればなるほど受け手の入り込む余地を狭めてしまう
p.65 アメリカの平等は機会の平等で、日本の平等は結果の平等((o)これはやっぱり機会の平等を目指すべきだよね。結果の平等って社会主義だし)
p.107 ハインツのエピソード。たった1行のコピーでその価値観をひっくり返してしまうことが出来る。
p.120 「ゲームという言葉を一切使わず、既に多くの人が知っているメタファーを使うことで説明を回避する。((o)でも、使い方を間違えると危険だと。どちらにしろ。)
p.121 マニュアルというのは、ユーザーにとって必要悪。
p.140 「情報は情報でしか手に入れることが出来ないのではないのか」。情報とお金の相性の悪さ。((o)情報は情報で買うべき、ということか。なるほど、肌感覚として理解できる。)
p.143 (o)企画者の意思表現→「枠組み」そのもの→「見えざる手」→アフォーダンス
p.159 「俺は10万円払ってでも車を停めたいと思うときがある。そのときは本当に停めていいのか?領収書は出るのか?」((o)笑った)
p.165 より強いオーラを放つ相手には従ってしまう本能があるように思える((o)これ、微妙に危険に思えるけど、そういうざらっとした感じは実際重要に思える。というか、それがゲーム業界に足りないものなのかもしれない。)
追記:(o)つまり「情報操作」、「情報デザイン」が大事だ、ということなんだろう、多分。そこを意識してやる人が、ゲームデザイナーであったり、コピーライターであったり、ディレクターだったりするわけですな。