「謎物語―あるいは物語の謎」

北村薫つながりで、BOOKOFFで目に入った「謎物語 あるいは物語の謎」を読んだ。
これは小説ではなくて、書評集というか、氏のミステリに対する考えとか思いが書かれたエッセー集。

謎物語―あるいは物語の謎 (中公文庫)

謎物語―あるいは物語の謎 (中公文庫)

読むまで知らなかったのですが、北村薫ってものすごいミステリ好きなんですね。ずっと逆だと思っていました。いやー、面白い。
そして、ここに書かれているミステリとか、読んでみたいと思いました。
購入したこの本は、中公文庫の文庫本。黒と青の2色印刷で、引用部分が青文字で分かりやすくなっている。
そして章の間には、謡口早苗氏のメゾチントによる挿絵がある。これがいい!
氏の名作「ターン」の中のメゾチントを思い出す。
いや、もちろん、あれは文章でしかなかったんだけど、想像していた絵に近い。
いい本。